1年の終りの日。月末のことを晦日・晦と言い、年末の最後の晦日なので大晦日・大晦という。「みそか」は三十日の意、「つごもり」は月篭りが転じたもので、旧暦では毎月1日が新月であり、その前日を「つごもり」と呼んだ。
大晦日の夜のこと。かつては一年の神「歳神」を迎えるために朝まで眠らずに過ごす習慣があった。除夜には各家庭で年越し蕎麦が食べられ、寺では除夜の鐘が撞かれる。除夜の鐘は108回撞かれる。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに苦楽・不苦・不楽があって18類、この18類それぞれに浄・染があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、これは人間の煩悩の数を表すとされている。また、月の数12、二十四節気の数24、七十二候の数72を足した数が108となり、1年間を表しているとの説もある。
1年の終わりの日は、新しい年が明ける前日でもある。
夜の12時までに帰らなければならないシンデレラのように、1年で一番夜の時間が気になる日であることから。
大祓は罪穢れを祓い清める神事で、6月と12月の末日に行われる。
物理学者・随筆家の寺田寅彦(吉村冬彦)の1935(昭和10)年の忌日。
俳人・中塚一碧楼の1946(昭和21)年の忌日。